中央政府は今年、農民養老保険弁法を発表する。これにより、数千年続いてきた「老後は土地と子供に頼る」という中国農民生活の歴史にピリオドが打たれる。5日に開幕した第11期全国人民代表大会(全人代)第2回会議に出席した人力資源(マンパワー)・社会保障部の尹蔚民部長は、「農民養老保険弁法」が年内に発表される見通しを明らかにした。
尹部長は、意見募集稿が完成した「農民工(農村から都市に出て働く臨時就労者)養老保険弁法」と「城鎮(都市・町)労働者養老保険移転継続弁法」に関し、人力資源・社会保障部は、意見稿の修正に続き所定の手続きにのっとり審議決裁を行わなければならないが、2種類の弁法が年内に発表されることはまず間違いないと述べた。
国務院の温家宝総理は、政府活動報告の中で、今年は社会保障への投入を大幅に増加する計画を打ち出した。尹部長は、「社会保障予算は、社会保障事業の全面的強化を意図するものであり、中央財政による社会保障分野への投入は今後も引き続き増加する可能性が高い」とコメントした。
政府活動報告によると、中央財政は今年、社会保障資金として2980億元を投入する計画で、増加幅は17.6%に達する。3千億元近い社会保障予算のうち、農民養老保険はかなり大きな割合を占める。尹部長は、全人代での審議認可が行われた後、財政部と具体的内容について協議を進めると話した。
「人民網日本語版」2009年3月6日 |