2009年中国農村経済緑書が15日に発表された。この緑書では、中国農村住民の生活消費レベルは都市住民より少なくとも10年ほど遅れており、都市住民との差が拡大し続けていると指摘する。
1978年の都市と農村住民の生活消費支出の割合は2.68:1、2008年は3.07:1と拡大しており、08年の農村住民1人当たりの生活消費支出は3661元、都市住民は1万1243元だった。
中国の農村消費はまだ比較的低いレベルで、主要な耐久消費財の保有数も低い。07年に農村の100世帯が保有する洗濯機と携帯電話の台数は、都市住民が保有する台数の半分にも満たなかった。
衣服の消費も低く、2008年の1人当たりの衣服消費は212元で、都市住民の2割にも及ばない。また約1000万人の農村住民1人当たりの居住面積は10平方メートル未満で、住宅条件も改善が待たれている。
緑書は、中国の内需拡大は農村に最も大きな潜在力があり、実際、金融危機以降、外需の急速な収縮から、より多くの人が農村消費の拡大が経済成長を促進すると期待しており、農民が家電を購入する際に補助を行うなどの「家電下郷」といった一連の措置の登場により、眠っている農村の巨大市場が出来るだけ早く動き出すことを期待するとしている。
「チャイナネット」2009年4月16日 |