就任から1週間を経た教育部の袁貴仁・部長はこのほど、義務教育業務の新たな目標「義務教育のバランスある発展」を提案した。この提案は袁部長が就任以来初めて、教育問題のマクロ目標に関して述べた見解となる。袁部長は、2012年までに義務教育課程における初歩的バランス、2020年までには基本的バランスを実現するという新たな目標に向かって努力すると語った。

このほど閉幕した「全国義務教育バランス発展推進現場経験交流会」の閉幕式で袁部長は、義務教育の新たな目標の「ロードマップ」と「予定表」を提案、さらに義務教育のバランスある発展実現のための重点項目5項を打ち出した。

袁部長が提案した義務教育のバランスある発展実現のための重要項目5項には、▽義務教育のバランスある発展推進を経済社会発展計画（5カ年計画）の中に組み入れ、県域内でバランスをとることを業務の重点に置き、県域内義務教育のバランスある発展を強力に推進する▽チーム建設を強化し、校長・教員リソースのバランスある配置を行い、義務教育を担当する校長・教員の訓練、交流を強化拡大する▽教育の質を高め、広範な児童・生徒の「徳・智・体・美」の全面的発展を推進する---などが含まれている。

また袁部長は、政策措置を改善し、全児童・生徒が平等に義務教育を受けることができるよう保障すべきだと述べた。さらに、家庭の経済事情が困難な児童・生徒に対する経済的支援体系を整備し、出稼ぎ労働者の両親に伴い都市部に移り住んだ子女が義務教育を受けられるよう保障する政策措置を実現、障がいのある児童・生徒に対する義務教育については今後、全面的に公共財政の保障範囲に組み入れるとした。

「人民網日本語版」2009年11月9日