中ロ両国最後の国境確定地域である黒瞎子島。その中国に帰属する部分でまもなく島内インフラ建設が始まることとなった。黒竜江省発展改革委員会(発改委)関係者が11日明らかにしたところによると、同省が立案した保護開発計画要綱が既に国家発改委の認可を得ており、黒瞎子島で今後、生態保護、国境ルート、観光レジャー、商業貿易・流通の4大機能に注力したインフラ建設を行い、ロシア側との共同開発を推進することで、同島を中ロ協力模範区とする。「中国新聞社」が伝えた。
黒瞎子島は中ロ国境の黒竜江、ウスリー川の合流地点に位置し、「撫遠デルタ」ともよばれ、面積300平方キロメートル以上。「中ロ国境東部補充協定」に基づき、同島は2つに分割され、西側の中国に近い半分が中国所有となった。同地域は依然として未開発の自然状態にある。昨年10月14日、中ロ両国は同島で中ロ国境碑除幕式を行い、4300キロメートル以上に及ぶ中ロ国境がすべて確定、黒瞎子島は「中国で最も早く太陽が見える地域」となった。
黒竜江省は現在、黒瞎子島保護・開放開発計画の立案、施行を急いでおり、国境ルートを中心にまず、島へつながる橋、島内環状路、洪水防止用堤防、生態保護など一連の重点インフラ建設プロジェクトに着手する。同島と撫遠県を結ぶバイパスルートについては既に着工している。
「人民網日本語版」2009年11月12日 |