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中ロ、ポスト危機時代の経済貿易協力について討議
発信時間: 2009-10-14 | チャイナネット

第4回中ロ経済商工業界ハイレベルフォーラムが13日、北京で開幕した。両国がどのように連携し金融危機に対応するか、また、ポスト金融危機時代の経済貿易協力などの問題について踏み込んだ議論を行い、40億ドルに及ぶ経済貿易協力プロジェクトに関する契約に調印した。

金融危機の背景下にあり、今年は中ロ国交樹立60周年にあたるため、「危機に対処し、未来に向かう」をテーマとする今回のフォーラムは高い注目を集めている。中国の張徳江・国務院副総理とロシアのジューコフ副首相がフォーラムの開幕式に出席し、主旨講演を行った。

張徳江副総理は、ここ数年の中ロ経済貿易協力関係の発展を高く評価し、「当面の情勢下で中ロ経済貿易協力を強化することは、両国国民の根本的な利益に合致するもので、危機克服、両国経済の発展の促進に有利となるだけでなく、世界経済の回復と発展にもプラスとなる」と述べた。

ジューコフ副首相は講演で次のように述べた。金融危機は中ロ二国間貿易にいまだかつてない困難をもたらした。しかし、困難は一時的なものにすぎない。両国政府はすでに措置を打ち出し、双方のエネルギー、投資、宇宙航空、科学技術、林業、交通運輸、インフラ整備、資源開発、金融などの分野における協力を積極的に推進している。

中国商務部の統計によると、2008年、中ロ二国間貿易は568億ドルの過去最高に達した。双方向の投資や経済・技術協力も順調に行われている。今年上半期、中国はロシアにとって最大の輸入相手国と3番目の貿易パートナーとなり、双方のエネルギー、宇宙航空、ハイテク技術などの分野における大型協力プロジェクトは順調に進展し、両国の金融協力はますます密接となっている。

未来に向かうため、中ロは、チャンスをとらえて両国の経済貿易協力関係を新たなレベルに引き上げるべきであるとの見解で一致した。中国の陳徳銘商務部長とナビウリナ・ロシア経済発展相はフォーラムへの書面による挨拶の中でともに、一致協力し、金融危機がもたらす悪影響を克服すると同時に、ポスト金融危機時代の発展に向け好条件を作るべきだとの認識を示した。

張徳江副総理は、危機克服の過程及びポスト危機の時代において、双方は4つの面で協力を強化できると提案した。

1、産業協力を強化するため、関連産業と大企業間の投資、技術改造、工業標準化などの面において幅広い協力と交流を行うよう両政府は共通認識を確認する。

2、貿易パターンの転換を図るため、共同で密輸を取り締まり、健全で持続可能な発展の道を歩む。

3、金融サービスの健全化を図るため、銀行決済と貸付面の協力を強化する。

4、良好な環境を作り出すため、互いに市場開放を堅持し、保護貿易主義に反対する。

「チャイナネット」 2009年10月14日

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