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2010年に大学院生6千人の派遣留学を計画
発信時間: 2009-12-03 | チャイナネット

中国政府は来年、国内大学院生6千人を選抜し、海外留学に派遣する計画という。公費留学生の内訳は、国家ハイレベル大学建設のための大学院生公費派遣留学プロジェクトの大学院生が5千人、北京大学、清華大学、中国人民大学など北京にある大学約10校に在籍する大学院生が約1千人の予定。「北京日報」が伝えた。

中国は2007年、「国家ハイレベル大学建設のための大学院生公費派遣留学プロジェクト」をスタートさせた。5年間で年間5千人の大学院生を海外留学に派遣、海外トップレベル大学の一流研究者の元で研さんを積ませ、中国自主革新力の向上と優れた国際的視野を備えた革新力に富む人材の育成を図る。今年7月の時点で、計1万3570人の大学院生がプロジェクト留学生に選抜された。プロジェクトに参加している国内の大学は、現時点で60校に達している。

公費派遣大学院生の選抜における重点研究分野は、エネルギー、資源、環境、農業、製造、情報など核心分野やバイオ、宇宙、海洋、ナノメートル新素材など戦略的分野および人文・応用社会科学分野。募集される公費留学生の専門研究分野の内訳は、「国家中長期科学技術発展計画綱要」で定められた重点分野、優先テーマ、重大特定項目、最前線技術、基礎学科が85%、人文・応用社会科学が15%。

また、選抜の対象となる大学生は、一般の博士課程大学院生と「聯合培養項目(2大学で双方単位を取得する合同プログラム)」博士課程大学院生で、このうち一般の博士課程大学院生が半数を占めるものとする。留学期間は通常、一般博士課程大学院生が36カ月から48カ月、合同プログラム博士課程大学院生が6カ月から24カ月。

留学後、意欲的かつ責任感を持って祖国の建設事業に携わる意思を持った、プロジェクト対象校に学ぶ全日制大学院生は、まず在籍校に申請書を提出する。各大学は割当数の120%以下を上限として、候補者を推薦する。留学基金委員会は専門家による審査員グループを組織し、優秀な学生を選抜し、派遣留学生として決定する。

教育部はこのほど、「国家ハイレベル大学建設のための大学院生公費派遣留学プロジェクトにおける学費補助弁法(試行版)」を発表、国家が早急に海外トップレベル大学に留学させる必要があると認め、かつ受入大学による学費補助が困難と見られる、一部の優秀な博士課程大学院生に対して、授業料の資金サポートを実施することを決めた。年間約250人を対象として、留学生1人につき留学期間中、年間で最高3万ドルの補助金を支給する。

「人民網日本語版」2009年12月3日

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