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世論過半数:「若者が大都市に住む必要性なし」
発信時間: 2009-12-31 | チャイナネット

 

2009年、中国では「蟻族」という新語が誕生した。世間の注目を集めた「蟻族」とは、「群れを作って住む、収入の低い大学卒業生の集団」を意味する。彼らは大都市に住んでいるが、賑やかな市街中心部ではなく、家賃の安い都市と農村の境界地域に住んでいる。「中国青年報」が伝えた。

中国青年報社会調査センターはこのほど、オンライン調査サイトの「題客調査網」と「民意中国網」を通じ、全国31省・市・自治区の住民1万8854人に対するアンケート調査を実施した。これによると、調査対象者の過半数(53.5%)が「若者が大都市に群れて住む必要はない」と考えていた。しかし、39.7%は、「自分の価値を伸ばせるのは大都市だけだ」と認識していた。調査対象者の世代分布は、「80後(1980年代生まれ)」が60.0%、「70後(1970年代生まれ)」が25.0%だった。

「青年が自らの可能性をさらに伸ばしたいと思っている都市は?」という問いに対し、「北京や上海などの大都市」がトップ(43.2%)だった。しかし、「厦門(アモイ)や青島などの風光明媚な都市(28.2%)、「長江デルタ地域や珠江デルタ地域など経済発達地域の2級都市(19.5%)」、「省都都市(19.5%)」、「自分の郷里(18.8%)」を選ぶ人もいた。

また、「中小都市(24.5%)」、「唐山などの新興都市(5.3%)」、「農村地域(5.3%)」を選んだ人もいた。

「大都市での生活を棄てた理由は?」という問いに対し、「大都市は家賃が高すぎる(61.6%)」、「大都市は生活費が高すぎる(54.6%)」、「大都市は競争が厳しく、ストレスが大きすぎる(52.6%)」などの答えが上った。このほか、「大都市は空気が悪い(45.9%)」、「交通渋滞で時間を無駄にする(41.0%)」、「求職者が多すぎる(38.8%)」などの回答もあった。

今回の世論調査によると、53.3%が「中小都市や農村地域でも、自分の能力を開花させることが可能」と答えたが、「大都市でひと花咲かせたい」と望む人も52.2%いた。また、「大都市に住む理由は?」という問いに対し、「就業・創業のチャンスが多い(62.2%)」、「キャリアを伸ばせる可能性が最も高い(52.9%)」、「より多く稼げる(49.9%)」、「教育・医療的環境が良い(40.5%)」、「大都市のプライベートライフは、より充実している(38.6%)」などの回答が上った。

「人民網日本語版」2009年12月31日

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