中国人材資源(マンパワー)・社会保障部全国人材流動センターの司益磊主任は16日、浙江省寧波市で開催された「2009年秋季・全国人材資源市場大学卒業生就業サービスウィーク」始動式において、「大学卒業生の就職状況は、今年第3?4四半期(7月?12月)に入ってやや回復傾向にあるが、来年は再び厳しさを増す見通しで、楽観は許されない」との見方を示した。「中国新聞社」が伝えた。
全国人材流動センター大学生就業部の孟向紅処長によると、9月1日の時点で、全国の大学卒業生の就職率は74%と、2008年比ほぼ横ばいを保っているという。しかし、今年の大学卒業生の基数がかなり大きい上、来年の大学卒業生は630万人と予想されており、就職情勢は厳冬期が続く見通し。
このような情勢に対応するため、各地では、就職していない卒業生を登録し、就業の斡旋紹介、就業訓練、就職インターンシップなどを実施して、大学卒業生の就業能力アップに努めている。政府はさらに、家庭が経済的困難にある大学卒業生に対して、マンツーマンによる就業斡旋サービスを行う予定。司主任によると、人材資源・社会保障部は近く、就業の安定を目指して関連政策を発表し、各企業が経済危機によるダメージを乗り越えるようサポートし、就業ポストを安定させ、就職口の減少を最大限食い止める方針という。
司主任は、大学卒業生の就職難への対応策として、「大学は、専門科を新設する場合、国家経済・業界・産業の特徴、さらには経済の構造調整や生産方式の転換についても考慮に入れ、市場ニーズに基づいた学科設置を実施すべきだ」と指摘している。
「人民網日本語版」2009年11月17日 |