国家体育総局サッカー管理センターの韋迪主任は11日、同局の腐敗撲滅チームが中国サッカー協会から撤退したという報道に関して新華社記者の独占インタビューに答え、「サッカー汚職・腐敗撲滅活動チームによる業務は現在も遂行中で、今後さらに深めていく方針だ。問題を起こした者は自ら身を引き、自力救済を進めるよう願っている」とコメントした。
韋主任の談話内容は以下の通り。
今回の粛清教育活動の目的は、意見を統一し、不正試合や闇賭博が中国サッカー界にもたらすダメージがいかに深刻で劣悪なものであるかを十分認識することにある。中国サッカー協会にこれほど多くの問題が噴出している理由について、我々は構造面から原因を探る必要がある。今回を機に、思想粛清を徹底的に進めなければならない。
中国サッカー協会の元幹部5人(範広鳴、南勇、楊一民、張建強、呂鋒)が、協会から去り、その波紋は業界指導層に広く及んだ。業界全体の管理をどのように行うかについて、我々は国家の業界指導層という高い視点から、問題の重大性を認識すべきだ。
中国男子代表が2010年東アジアサッカー選手権大会決勝大会で見事優勝を果たし、北京国安がアジアチャンピオンズリーグ(ACL)で好成績を残していることで、中国サッカーに対する信頼が回復しつつある。中国サッカーのレベルは、世間でこれまでに言われてきたほど低くはない。チーム作りを効果的に推し進め、各級ナショナル・チームの統一した風格あるチーム作りを進め、世界トップレベルチームとの協力やトレーニングを強化すれば、中国サッカーが立ち遅れる理由はない。新チームが順調に始動すれば、中国代表チームが2014年ワールドカップに出場できるかどうかの目途が立つだろう。
中国代表チームが5年以内にアジアトップレベルに返り咲き、2014年ワールドカップ出場が実現するかどうかについて、上司は私に、あまり楽観的なコメントは避けるべきだと、上司は私を戒めている。しかし、中国代表チームの現状を見た上で、「アジアトップレベルに返り咲き、上位5チームに名を連ねるに違いない」と私が言わなければ、国内のサッカーファンは納得しないだろう。もし「アジアレベルから抜け出す」とも言わなければ、いっそサッカーなど止めた方が良いことになる。中国代表チームの2014年ワールドカップ出場については、現在のレベルのままでは確かに出場はおぼつかない。しかし、1年後の実力を見た上で、出場可能かどうかを見極めたい。
「人民網日本語版」2010年3月12日