衛生部の黄潔夫・副部長は7日、国内449都市の計493本の道路で今月11日に自動車の通行規制を実施し、歩行者天国を設けて市民のための健康イベントを開催することを明らかにした。同イベントは、世界保健機関(WHO)が全世界で行う健康イベント「1000都市、1000人の参加」の一環で、中国では全国449の市町村が参加する。
4月7日は世界保健デー。今年のメーンテーマは「進行する都市化と健康を考える」で、都市化が公共衛生および個人の健康にもたらす影響に関心を寄せ、健康な生活スタイルを培うよう呼びかけている。
黄副部長は衛生部、全国愛国衛生運動委員会弁公室(全国愛衛)、北京市政府の共催による世界保健デー記念イベント開幕式の席上、中国の都市化水準は1949年の7%から2008年には46%にまで達したと述べた。都市化は人々のQOL(生活の質)を高めると同時に、生態系の破壊や環境汚染、交通渋滞、住宅難など一連の環境問題をもたらし、人々の身体の健康と生命の安全を著しく脅かしているとした。
黄副部長によると、中国政府はWHOの呼びかけに積極的に対応。全国衛生都市(区)、衛生鎮を積極的に組織し世界保健デー記念イベントへの参加を促し、各都市の道路に歩行者天国を設けて健康イベントを展開するよう薦めたところ、各イベントへの参加者が2億6800万人以上になる見込みという。
衛生部、全国愛衛はこの1年間、各種宣伝、教育活動を展開し、WHOの提唱する世界的な健康都市イベントに積極的に参加していくと黄副部長は語っている。
「人民網日本語版」2010年4月9日