中国初の朝鮮観光団20人が12日、ピョンヤンに到着し、中国の一般の人たちによる朝鮮観光ツアーが正式にスタートした。その後は続々と、北京市や上海市、山東省、河北省、広東省など10の省・市に住む395人が朝鮮を訪れ、8日間の観光ツアーを楽しんでいる。
初の観光団には多くの高齢者が
観光団の朝鮮訪問がスターし、朝鮮観光への関心が大いに高まる中、朝鮮戦争に参加した中国人民志願軍の多くの元兵士たちは、かつて奮戦した場所を再び訪れたいと願っている。
ピョンヤン市では、75歳から84歳の元兵士21人と、一緒に来た家族3人、烈士の遺族1人の合わせて25人で構成された訪問団に会った。志願軍の元兵士だったというこの団体は、中国人民志願軍烈士を供養しにやって来たという。
政治的な雰囲気が色濃い朝鮮
丹東港輸出入検査検疫局の掲示板には、「通信機能のあるパソコンや携帯電話、短波ラジオなどの電子製品を携えて朝鮮に入ることは厳禁」と書かれてあった。
丹東市税関の職員によると、朝鮮に入国する人たちは、地元の風俗習慣を尊重し、朝鮮の指導者や政治、経済などの状況を自由に論じてはならず、見学が許されていない景物を撮影したり、勝手に朝鮮の人たちと話したり、モノを贈ったりしてはならないということだった。
中国人観光客が年内には3万人に
朝鮮国家観光総局は、中国人観光客に専門のガイドや通訳を手配するなど、初の中国人観光団を非常に重視していた。
朝鮮国際観光社の趙成奎社長は「今後は中国人観光客のニーズに合わせて、常に新たな観光ルートを開発していくつもりだ」と話し、朝鮮観光に来る中国人観光客は年内には3万人に達する見込みで、これからも間違いなく増えていくだろうと期待をのぞかせた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月29日