グローバル・コンサルティングの世界最大手・マーサー社(Mercer Ltd.)が26日発表した「2010年世界生活環境調査」の結果によると、「世界生活環境ランキング」でトップに立った都市はウィーンだった。同ランキングは、インフラ、政治・社会環境、医療福利システムなど10の指標項目によって決定される。英デイリーメール紙のウェブサイトが26日伝えた。
世界的な経済失速に見舞われたものの、欧州の一部都市のランキングは依然高く、チューリヒが2位、ジュネーブが3位だった。ドイツのデュッセルドルフ、ミュンヘン、フランクフルトはいずれもトップ10入りした。上位25都市中、16都市が欧州の都市だった。
中南米のトップはカリブ海グアドループ諸島のポアント・ア・ピトルだったが、ランキング全体ではトップ50にも入っていない。
中近東・アフリカの都市の名前もトップ50に見当たらない。中東トップのドバイは、全体で75位。
アフリカのトップは、82位のモーリシャス共和国の首都ポートルイス。
アジア都市のトップは、28位のシンガポール。日本の東京(40位)、横浜(41位)、大阪(51位)名古屋(57位)がこれに続いた。中国では香港(71位)、上海(98位)、北京(114位)の名前が挙がった。
最下位だったのは去年に続きバグダッドで、「居住に最も適さない都市」という不名誉な称号が与えられた。
「人民網日本語版」2010年6月1日