中国政府が手配したチャーター便第9号機が16日夜9時40分、キルギス南部オシ地域に最後まで残っていた中国人を載せ、オシ空港からウルムチに向け出発した。これにより、中国政府が9回に分けて行った、混乱が続く南部地域に住む1300人の国外退去が無事完了した。
キルギスからの中国人国外退去を担当している、外交部領事保護センターの何平主任によると、中国政府は、オシ地域で暴動が発生した今月10日以降、現地に住む中国人の安全を極めて重視、14日からチャーター機を続けて手配し、国外退去を進めてきたという。
中国人の帰国に協力した中国南方航空オシ事務所の付永前経理は、「現地中国人を国外に退去させる任務を弊社が担当することが決定した後、誠心誠意任務にあたり、計8機のチャーター機を手配してオシ空港から1209人を帰国させた。第9便では、オシ地域に最後に残った91人を首都ビシュケクまで避難させる」と話した。
駐キルギス中国大使館によると、大使館は劉永強外交官をリーダーとする新たな国外退去工作チームを組織、ジャララバード地域とバトケン地域に派遣したという。工作チームは、これら地域に住む中国人と留学生を保護し、帰国させる作業を進めている。今のところ、中国人の国外退去は全てスムーズに進んでいる。
「人民網日本語版」2010年6月17日