世界に数少ないスパイ博物館の一つである国際スパイ博物館には様々なスパイ道具が集められている。同博物館が所蔵する精巧に作られたスパイ道具10種類をご紹介する。今日の私達から見ると奇妙と思われる技術だが、20世紀のスパイ行動に与えた重要性ははかり知れないものだ。国外メディアが伝えた。
1. 口紅型拳銃
ギャング映画でスターとなったハリウッド俳優、ハンフリー・ボガート氏に傑作と言わしめた拳銃。1960年代中頃にKGB(ソ連国家保安委員会)のスパイから没収したもの。「キス・オブ・デス」と呼ばれるこの拳銃が実際に使用されたかどうかは不明だが、この時代に青酸カリの拳銃が暗殺活動に用いられたことは確実だ。こうした秘密の武器は冷戦時代のソ連と米国の情報機関がとった「積極的な措置」の証だ。