中国の人にとって「女性は天の半分を支える」という言葉は聞き慣れたているだが、中国の大部分の農村の「留守女性」がこの言葉を口にすることはめったにない。「留守女性」とは、夫が長期にわたって都市で就労や商売をし、1人農村に残って生活している既婚女性のことを指す。データによると、「留守女性」はすでに韓国の人口と同じ4700万人に達しているという。
様々な役割を担っている「留守女性」は、重労働のために健康を害している。出稼ぎに行った夫の代わりに農作業をし、時間を割いて老人や子供の世話もしなければならない。労働と家の両方の負担は重く、能力も精力も限りがあるため、子供たちの教育もおろそかになりがちだ。
夫は1年中外にいることから「母子家族」で、子供たちは父親の愛情に欠け、母親も子供たちの面倒を見る暇がない。こうした状況は子供の心身の健康によくない影響をもたらす。また多くの「留守女性」の文化レベルは低く、子供たちを育てることだけを考えて教育を重視しないため、子供の心や性格がアンバランスな状態で発達し、「問題のある子供」が生まれやすい。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年7月14日