中国の高齢化問題を取扱う全国高齢者対策委員会は13日、2009年までに、中国では80歳以上の人口が1899万人に達したことを明らかにした。そして今後は、年間100万人のペースでその人口が増えていくと予想されている。
60歳以上の人口は、去年までに総人口の12.5%を占める1億6700万人だった。また、一人暮らしのお年寄りの世帯の割合は全世帯の50%を超え、一部の都市では70%に上っている。そして、一人っ子政策に基づき子供一人だけを設けた親たちが、これから年をとるにつれ、独り暮らしの年寄りの数はさらに増えると予想される。
こうした状況について、全国高齢者対策委員会の呉玉韶副主任は「先進国と違って、中国は近代化を実現していないうちから高齢化社会に入った。そのため、高齢化に対応するための経済的基盤も保障制度もまだ不足である」と指摘した。
「中国国際放送局 日本語部」 2010年7月13日