北京オリンピック公園文化発展フォーラムで9日明らかにされたところによると、昨年の同公園の維持費は、競技場など施設経営費用を除き6億元以上となり、基本的に朝陽区政府と北京市政府が折半した。
朝陽区副区長を務める同公園管理委員会の王春・主任によると、同公園は競技場3カ所(鳥の巣、水立方、国家体育館)入場料を除き、森林公園を含むその他の施設は入場無料となっており、3カ所以外の施設の昨年の維持費は6億元強となった。うち、森林公園スタッフ給与、緑化保護などに約2億元、のこりは公園内の他のエリアの清掃、水質保護、緑化保護、夜間照明、および公園運営での初期インフラ投資に充てられた。
王主任は、五輪後には公園内の清掃基準は下げられたが、現在も天安門広場に次ぐ基準であるため、清掃費用は莫大だとした。
また、昨年は公園運営が間もないこともあり、観光客サービスセンター、公衆トイレなど施設整備費用がかさんだ。「十二五(第12次5カ年計画:2011-2015年)」中、公園維持費は徐々に減る見込み。
公園内では現在14企業が経営を行っており、赤字はないという。
王主任によると、オリンピック公園には昨年、観光客延べ4千万人が訪れ、スポーツ、文化、レジャーイベントが開催されたり、オリンピックのシンボル的公園として、五輪遺産が効果的に保護・利用されている。4千万人という数字は公園管理委員会が総敷地面積3.5平方キロメートルの同公園の7つの入場ゲートで集めた精確な統計という。入場者数はすでにほぼ安定しており、悪天候の日を除き、週末は1日延べ30万人前後、平日は12-15万人前後が訪れている。
「人民網日本語版」2010年8月10日