上海交通大学世界一流大学研究センターは15日、2010年「世界大学学術ランキング」を発表した。同ランキングには全世界の上位500大学が名を連ねている。米国から上位10校のうち8校、100校には54校が入った。ランキングは中国人学生の留学指標になるため、米国が上位を独占したことで、欧州メディアの不評を買った。「法制晩報」が伝えた。
今年のランキングではハーバード大が8年連続で1位、カリフォルニア大バークレー校、スタンフォード大がそれぞれ2位、3位となった。英国からはケンブリッジ大とオックスフォード大が10校入りをした。アジア上位は日本の東大が20位、京大が24位。ランクインした大学は米国が最多、2位はドイツ。
今回のランキング作成にあたっては、ランキングが欧米などへの中国人学生の留学指標となるため、事前にオンラインアンケートが行われた。フランスメディアは、欧州各国はランキングを重視しており、多くの国が代表を上海交通大学に派遣し審査基準を調査したと伝えた。EUのある専門家は、ランキングは欧州の大学の水準を真に反映していないと疑問を唱えている。
英紙「デイリーテレグラフ」は同日、欧州は今回のランキングは合理的ではないとして反対しているが、これは問題解決の良い手法ではないとし、欧洲の反対者は、奨学金は米国を下回り、最も優秀な学生に米国の大学は学生寮を提供しているといった、中国の大学生達の感想と英国高等教育における顕著な弱点をなおざりにしていると伝えた。
今年の上位500校に入った中国大陸部の大学は計22校となり、ランキングが初めて発表された2003年の8校から大きく前進している。北京大学、清華大学は初めて世界上位200校入りし、復旦大学、南京大学、上海交通大学、中国科学技術大学、浙江大学の5校は201-300校の中に名を連ねた。
「人民網日本語版」2010年8月16日