米紙「フォーリン・ポリシー」は24日、世界で交通渋滞が最も深刻な都市のトップ5を発表した。1位は中国の北京で、以下はロシアのモスクワ、メキシコのメキシコシティ、ブラジルのサンパウロ、ナイジェリのラゴスだった。
資料写真:北京の交通渋滞
北京とチベット自治区を結ぶ京藏高速道路では、100キロに及ぶ渋滞が発生し、今のところ解消の見込みは立っていない。
北京から河北省に向かう国道110号線の道路補修と事故による深刻な渋滞は世界中を驚かせた。北京市民は渋滞に慣れている。北京は6つの環状道と高速鉄道があり、自家用車の使用制限も実施しているが、こうした政策は車の購入スピードについていっていない。
北京の常住人口は約2000万人。今年前半4カ月に登録された新車は24万8000台で、1日あたり2100台が増えたことになる。IBMが実施した「通勤の苦痛」の調査によると、たまに運転して家に帰ることをあきらめる北京人は69%、交通状況が仕事や学習に影響していると答えた人は84%で、毎日平均1時間を通勤に費やしていることが明らかになった。そんな中で北京市は、大規模な太陽エネルギーバスを開発し、このような状況を緩和する計画を立てている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年8月26日