自然災害の防止・減少や災害後の復興を専門に研究する国内初の学院「四川大学-香港理工大学災害後復興管理学院」の契約調印式がこのほど開催された。同学院設立の目的は、専門的人材の育成を通じ、災害後の生活を改変することにある。設立計画に携わった各専門家に話を聞いた。
▽阮曾媛叙ャ・香港理工大学副学長:
世界的に見ると、自然災害が発生した国家は全て、相応の被災者救済経験を持っているが、これらの経験はまとまっておらず、一時的なもので、緊急救済措置が研究対象となり、系統的な経験総括に至っていないのが現状だ。四川ブン川地震は、発生から2年余り経った今、ようやく経験を総括する時期に来ている。
▽謝平和・四川大学学長:
我々は、ブン川地震救援・災害後復興経験を総括するだけではなく、その中の特殊な問題について、仔細に研究して解決していかなければならない。たとえば、災害後復興管理学院に災害経済管理学科を設け、経済学に含まれる災害管理面で、さらに具体化・特殊化を進める必要がある。
▽麦建華・香港馬会公司事務執行総監督:
国内初の災害後復興管理学院は、四川大学と香港理工大学の教師力を結集した、専門分野での「強者連合」体制を敷いている。たとえば、四川大学に看護専門科があり、香港理工大学は健康回復治療専門分野で優位性を備えている。我々はこれらを結合させ、災害後の看護、回復、教育など各分野での人材不足問題の解決を図る。
開設課目が短期的であれ長期的な本科育成コースであれ、学院の目的は、専門人材によって災害後の生活を改変することにある。我々は、当初3年間で、卒業後ブン川地震の災害復興活動に携わる専門スタッフ5千人を育成する計画だ。
「人民網日本語版」2010年8月30日