ADB・アジア開発銀行はこのほど、「キー・インディケーター2010年版」を発表し、中国の中間層人口が8億1700万人に達していることを明らかにした。
中間層というのは、一日の平均支出が2ドルから20ドルの人々を指している。このうち、貧困層に接している低層、中間にいる中層、上流層に接している上層の3段階に分けている。中国中間層の中、3億人は低層に属し、貧困レベルをやっと超える程度の所得なので、危機に遭うと、再び貧困層に転落する危険性が高いということである。
しかし、国内の多くの学者は中国の中間層人口はADBの推測より遥かに少ないと見ている。一人当たり年間収入2万元(日本円でおよそ26万円)、一つの家族で年間収入6万元(78万円)という中国政府が定めた中間層の指標に基づくと、2004年、中国中間層の人口は総人口(13億人)の20%しか占めていない。
「中国国際放送局 日本語部」より2010年8月30日