全国人民大会代表常務委員会の副委員長を務める全国婦人連合会の陳至立主席、中国外交部の傅瑩副部長、中国教育部の李衛紅副部長はフォーラムで、申し合わせたかのように女性高官人材の育成の重要議題を出した。
57歳になる外交部の傅瑩副部長は「女性は昔から社会の安全や安定を維持する重要な力だった。漢字の安は、部屋の中に女性がいるという作りで、その意味は深い。女性の政治地位の向上や積極的に政治に参加して議論することは、現代の社会の安定や繁栄の促進にさらに役に立つ」と話した。
しかし傅瑩副部長はこう指摘する。「中国は男女平等を推進する上で大きな努力を行い、実際に多くの女性高官が出てきた。しかし世界が公認する女性の30%の政治参加にまではまだ距離がある」
少し前にあるマスコミは、中国人女性の参政の仕組みには、副職が多く正職が少ない、実権のないポスが多く実務が少ない、周辺部門にいる人が多く主要な職務を担当する人が少ないという「三多三少」が存在すると報道していた。また性差や出産の影響、家庭の矛盾、服装や装いなどが多くの女性役人の仕事を滞らせているとしている。上海市婦人連合会が研究している「上海市多年経済マクロ指数と女性発展指数」によると、女性役人の割合は女性の就職状況や推定寿命などと密接に関係しているが、GDPの成長率との関係ははっきりしていないという。
中国教育部の李衛紅副部長は「中国は今までに、花木蘭から宋慶齢といった女性の政治家が登場し、異なる時代に傑出した婦人の文化が生まれた。今の知識や情報社会、都市化のプロセスの過程では、中国は引き続きマルチで多様な終身教育体制を建設しなければならず、多くの女性高官の人材を育成する必要がある。それに政策や法律の制定を通じて女性の参政機会を増やすることは、専門家たちも現段階で女性の政治権益を向上させる措置だと考えている」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月19日