月餅アイスクリームのドライアイスに注意

月餅アイスクリームのドライアイスに注意。 中秋節をひかえて、北京市の楊さんは月餅アイスクリームを1箱購入した…

タグ: 中秋節,月餅

発信時間: 2010-09-21 14:29:36 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 中秋節をひかえて、北京市の楊さんは月餅アイスクリームを1箱購入した。販売員はドライアイス(固体化した二酸化炭素。優れた冷蔵機能を持つことから、冷たい食品販売の際の冷蔵剤として用いられる)をビニール袋に入れ、その上に月餅の箱を入れて、こうすればドライアイスがより広がって、冷たさを保つのに役立つと語った。楊さんは家に帰ると、ドライアイスを直接冷蔵庫に入れた。

 楊さんはドライアイスの危険に直面していることに気がつかなかった。

 2005年にメディアがドライアイスの爆発事故について報道したことがある。ある消費者が月餅アイスクリームを買った後、保冷用のドライアイスをプラスチックの瓶に入れて冷蔵庫に放置した結果、ドライアイスは低温下で引き続き二酸化炭素を発生し続け、体積が最大で1000倍に達し、最終的には爆発したのだ。

 この他にもメディアは何度もドライアイスで凍傷を負った消費者について報道している。

 後からこれらの事実を知った楊さんは、恐ろしさと共に怒りも感じた。ドライアイスにこうした危険があるのなら、なぜ注意せず、なぜ未だに使用しているのか。

 あるアイスクリーム企業の関係者によると、ドライアイスの長所は温度が低く、直接気化して残留物を残さないことで、多くのアイスクリーム企業はドライアイスを使用している。

 ドライアイスの危険性についてこの関係者は、既に関連の措置がとられていると語る。例えが、ドライアイスはほぼ密閉された容器に保存され、正常な情況下では人が手で触れることはない。包装箱の上にも注意事項が書かれており、販売者も消費者に注意するという。

 これに対して、国際食品包装協会の董金獅副会長は「ドライアイスは民用には適さない」と語る。董副会長によると、ドライアイス製造には圧縮が必要で、多くのエネルギーを消費し、低炭素の要求に合わない。また温度が低いため、ドライアイスは食品の栄養成分を破壊しやすいという。

 董副会長は、ドライアイスは元々が化学製剤で、工業生産や実験室で多く用いられてきたとして、持ち帰りのための保冷剤として普及させるのには慎重になるべきだと述べている。ドライアイスは温度が低いため、人が触ると凍傷になり、回復が難しいとも強調している。

 「現在、国家には食品の包装におけるドライアイス使用に関する規定がまだない。」「基本的な保護条例もないため、よりドライアイスは使用すべきではない。」董副会長は、発泡材料や真空パックなどでドライアイスを密封するか、可能ならば氷で代替するよう提案している。

 「人民網日本語版」2010年9月21日

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