中国国防科技工業局が発表したところによると、中国は月探査プロジェクトで得た月の面影データで、月の地理実体への命名を申し込んだが、国際天文学連合にこのほど、批准された。月の3つのクレーターを、それぞれ蔡倫、畢昇と張鈺哲の名前で命名した。
中国科学院月探査プロジェクト本部の劉暁群主任は「現在、国際天文学連合は月の地理実体命名の管理と審議を取り扱っている。1935年から2009年まで、国際天文連合会は合わせて1993個の月の地理実体の命名を批准した。中国人の名前で命名された月の地理実体は全部で14個となった」と述べた。
蔡倫は製紙法を開発した前漢時代に生きた人物。畢昇は北宋時代の発明家で、活字印刷法の創始者。張鈺哲は、中国近代天文学を築き上げた人物である。
「中国国際放送局 日本語部」より2010年9月21日