1950年以来、中国が受け入れた留学生は延べ169万人に達した。この成果を記念すべく中国教育部は29日、60周年祝賀大会を開催する。
教育部国際協力・交流司の張秀琴・司長は27日取材に対し、今回の大会は24カ国から中国留学卒業生代表40人のほか、中国に留学経験のある駐中国外交官、各省級教育行政主管部門、さらには訪中留学生受け入れを行ってきた大学の責任者らが出席することを明らかにした。大会後には大規模な祝賀イベントも開催され、全国各地から集まった500人以上の外国人留学生が出演すると語った。
「60年間を振り返ると、訪中留学生数は徐々に増加、業務体制、教学体系の見直しが続いた結果、教育環境は不断に改善された」。張司長によると、1950年、新中国は東欧諸国から初の留学生を受け入れた。過去60年間、訪中留学業務は輝かしい成果を残し、内外の人文交流推進のため、国民間の友情の架け橋をかけ、調和のある世界構築にとってかけがえのない積極的役割を果たした。
一連の数字と事実がいずれも訪中留学事業が旺盛に発展したことを裏付けている。在中留学生数は1950年の十数人から2009年には約24万人に、東欧の社会主義国3カ国からのみだった訪中留学生は、今では190の国と地域からの留学生が中国で学んでおり、50年代初期には清華大学、北京大学など少数の大学のみが外国人留学生を受け入れていたのが、現在では600校以上の大学が留学生を受け入れている。
統計によると、昨年現在の外国人留学生約24万人(190の国と地域出身)は全国31省・自治区・直轄市の610校の大学、科学研究施設、およびその他の学校で学んでいる。留学生総数、出身国と地域の数、留学生受け入れ機関数、中国政府奨学生数はいずれも新中国成立以来年々増えている。
留学生は最初は全員政府から奨学金を受ける留学生だったが、今では自費留学生が主体となっている。張司長は、自費留学生は今やおよそ93%を占めていると語る。この事実は中国経済の急速な発展、社会の安定、国際的地位の向上と関連しており、また中国の高等教育水準がよりレベルの高いものとなり、社会が相対的に安全となり、留学費用が相対的に合理的なこととも関係していると張司長は指摘している。
「人民網日本語版」2010年9月28日