貴州省の黔南布依族苗族自治州三都県には独特の「卵を産む崖」という地質が存在する。数十年ごとに恐竜の卵に似た「石の卵」が崖から転がり落ち、現地では「卵を産む崖」と呼ばれている。この崖は長さ20メートル以上、高さ6メートル、表面はでこぼこで、直径約30から60センチの100個近くの「石の卵」が崖のあちこちに顔を出し、重いものは300キロ以上ある。「卵を生む崖」の原因は今でも定説はないが、5億年前に形成された時、炭酸カルシウムの分子が特定の化学作用の下で徐々に結集したのではないかと推測している。数億年にわたる地質活動により、これら「石の卵」が地表に現れ、最終的には風化や流水の浸食作用により徐々に崖から落ちてくると見られている。
「人民網日本語版」2010年10月28日