中国河南省新蔡県化荘郷の劉橋村で飼育されている10ヵ月の子豚がいま人々の注目を集めている。
この子豚は先天障碍で、二本の前足しかない。しかし、子豚は強く生きて、前足でだけで逆立ちして歩くようになり、村民は親しみこめて「強ちゃん」と名づけた。
子豚の飼い主である村民の王希海さんによると、今年1月、豚小屋で9匹の子豚が生まれた。しかし、そのうちの1匹は先天障碍で、二足の前足しかない。「これは不祥な兆しだ」と王さんの妻はこの子豚を捨てようとしたが、王さんはそれではかわいそうだと妻を説得して、子豚を飼うようにさせた。その後驚いたことに、子豚は強い生命力をみせ、前足で逆立ちになり歩くようになったのである。地元の人々はこの子豚に感動し、餌をやってたりしてかわいがった。この子豚のことは周りの村に伝わり、多くの人々が遠くからこの子豚を見に来ている。あるサーカス団はこれは使い物になると高い金で子豚を買い求めようとしたが、王さんに断られた。「この子豚はせっかく強く生きてきたから、いくらだしても売らない」というのである。
また、河南省駐馬店牧畜局の専門家は、二本足の子豚は受精卵の母体での異常発育による遺伝変異によるもので、逆立ちして歩くのは子豚の後天の生存本能と人が訓練をほどこした結果だとはなしている。
「中国国際放送局 日本語部」より2010年11月4日