女性ライフスタイル青書『2009~2010年:中国女性のライフスタイル報告書』が9日発表された。報告書は、都市部の女性にとって、最大の悩みは物価の高騰、住宅が買えないこと、世帯年収が低いことである。中国の都市部に住む女性の生活の質に対する全体的評価は下がる傾向にあることを明かにしている。
今回の中国の都市部に住む女性のライフスタイルに関する調査は、北京や上海、広州、深圳など10都市で行われ、東部、中部、西部という経済発展レベルが異なる地域のバランスに配慮している。また、対象者の年齢は20歳から60歳まで、平均年齢は35歳となっている。調査データによると、都市部の女性にとって、一番幸せなことは、家族の健康(69.6%)、良好な家族関係(66.2%)と子供の成長(36.3%)であり、一番大きな悩みは、物価の高騰、住宅が買えないこと、世帯年収が低いことであることが分かった。これと同時に、仕事に対する満足度が低いことや、職場での競争の激化、リストラ及び自分の能力を十分に発揮できないことが、女性にとって最も大きなストレスとなっている。
『報告書』はまた、全国女性発展部の調査による『女子大生の就職状況調査報告書』を公表した。それによると、女子大生は平均9部の履歴書を出してようやく1回の面接の機会を得ることができる。56.7%の対象者が就職する過程で「女性は男性よりチャンスが少ない」ことを実感し、91.9%の対象者が職場に性別による差別が存在していると見ている。対象者の女子大生のうち、4割の人は男性より職探しが難しく、特に、理系や修士号を取得した女性は就職活動がより厳しいものになる。女子大生の就職難は避けられない社会問題となっている。
「中国国際放送局 日本語部」より2010年11月10日