不動産ブローカーの市場研究部の統計データーによると、中国の住宅購入者の年齢層は、最近著しく低年齢化している。2010年、30歳以下で不動産を購入した人は全体の38%を占める。北京の住宅購入者の平均年齢は27歳だった。
「若くして家を買う」事は、若者にとっては楽なことでなく、むしろ負担の方が多い。2010年、厳歓さんは、仕事を始めてたった3年で北京の通州に60平米の小さな家を購入した。頭金として80万元を支払い、銀行から60万元借り入れた。家を買うために、両親が長年蓄えてきた貯金をほとんど使い果たしてしまった。
厳歓さんの両親は湖北省の農村に住んでいる。彼は「今回、家を購入するために両親が老後のために蓄えていたお金をほとんど使ってしまったので、何かあった時はどうすることもできないので大変だ」と言う。
不動産価格が高騰する時代が続き、若者の住宅に対する消費概念は変わってきている。もはや家を買うという「一足とびに目標を達成する」ことにはこだわらないようだ。まずは借りてから、様子を見て購入する。小さい家から攻めて、徐々に大きい家へと言うのが今の主流だ。
深センの建築士事務所で働く金鈴さんは、家族三人で100平米近くの3LDKに住んでいる。子どもができる前は都心部から外れたところの50平米ほどの1LDKに住んでいた。
金鈴さんは「毎回、家を買うたびに、私たちは人と比べたりはせず、自分達が負担しなくてはいけない出費について、こと細かく計算する。私が一番、人に自信を持って言えるのは、これまで2回、家を購入しているが、両親のお金は一銭も使ってないという事である。全部、自分たちで働いて稼いだお金なのだ」と話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年1月5日