中国 昨年の映画500作、収益を上げたのは1割

中国 昨年の映画500作、収益を上げたのは1割。 500作、興行収入100億元。中国の昨年の映画市場は輝かしい成績を残した…

タグ: 興行収入,映画,中国

発信時間: 2011-01-21 14:06:28 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 500作、興行収入100億元。中国の昨年の映画市場は輝かしい成績を残した。しかし業界関係者によると、収益をあげたのはわずか1割で、他はすべて損益だった。某ポータルサイトが18日に発表した「2010年映画収支ランキング」によると、陶虹(タオ・ホン)が主演した「米香」、張瑜(チャン・ユイ)主演のリメイク作「盧山恋2010」が上位10位に、名監督・王小師の作品「日照重慶」も入った。ウェブサイト「中国網」が伝えた。

昨年1億元以上の興行収入をあげた映画は17作だったが、収益を上げたのは8作のみ。ほとんどの低コスト、小規模作品は上映早々から惨敗だった。

これについて国家広電総局(ラジオ・映画・テレビ管轄部門)映画局の童剛・局長は、昨年1億元以上の興行収入をあげた映画は17作だったが、市場需要と国民の文化的欲求を真に満たす力作は少なかったと述べた。多くの作品は文化的関心が薄く、価値観が喪失、審美の境界が狭く、現実主義に乏しかった。「アバター」「インセプション」など新たなスタイルの映画の登場で、制作者の映画の商業性に対する理解は依然として偏っていることもあり、血なまぐさ、暴力、品のない言葉、低俗でもって、利益を急ぎ、粗い作品数だけを追う現象が根絶されていない。童局長は「一部の作品は大型作品の品質を有しておらず、作品の中により多くの文化背景を有していないか、観客に精神的愉しみと共感をもたらしているかをみる必要がある。精神性を失った作品は、どれだけ華やかであろうと、一時的なファストフードにすぎない」と語っている。

作品の収支とは対照的に、大中都市のスターランク映画館の建設は熱を帯びている。現在各地では5つ星級映画館が相次いで誕生しており、大規模・最新のシネマワールドがある都市は少なくない。しかし施設の乱立もみられる。映画局関係者は匿名で、中国で映画館建設が熱狂的ブームの中、経営者は導入に冷静に対応すべきで、業界の発展に不確定要素をもたらすべきではないと語る。また、現在の投資ペースが続けば今後3-5年以内に、各地の映画施設で閉鎖が始まるのは必至と指摘している。

「人民網日本語版」2011年1月21日

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