中国人が幸せを感じられない7つの理由

中国人が幸せを感じられない7つの理由。 中国人の幸福感は世界で高い水準にあるとする調査結果もあるが、実際には不幸だと感じている人が沢山いる。▽他人を比べる▽理想を見失っている▽現状に満足できない--など7つの要因が中国人を幸せから遠ざけているという…

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発信時間: 2011-02-01 14:09:14 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

シンガポールの華字紙「聯合早報」は30日、「中国人はなぜ幸せを感じられないのか」と題する文章を掲載した。

中国人の幸福感は世界で高い水準にあるとする調査結果もあるが、実際には不幸だと感じている人が沢山いる。▽他人を比べる▽理想を見失っている▽現状に満足できない--など7つの要因が中国人を幸せから遠ざけているという。

社会心理学者らは現代の中国人の幸福感が下がっている原因として以下の7点を挙げている。

(1)他人と比べる。現代人は、より多くの神経を競争に注いでおり、自分の役職や家、財産などを他人と比べることに終始している。そのため、結局は欲望しか残らず、幸福を失ってしまう。いかに幸せになるかではなく、いかに人より幸せになるかを追求した時点で、幸福から遠ざかっていくことになるのだ。

(2)理想を見失っている。20年余りの間、物質的豊かさをひたすら追い求めてきたが、気が付くと、お金を稼ぐほかに、生きがいや人生の目標を見失い、ひいては何がしたいのかすら分からなくなっている人がいる。こうした信念や理想を見失った状態では、長期的な幸福感を得ることは難しい。

(3)よい面に目を向けられない。世界の中にはよい面が多く存在するが、それを見落としている人が多い。自分の不幸ばかりみて、幸せに目を向けようとしない。他人の幸せばかりに注目して、自分の幸せを目減させている事実がある。

(4)他人のために尽くすことを知らない。米ハーバード大学が行った研究によると、日ごろから人助けをする人は幸せを感じやすいという。だが現代社会では、人助けを進んでする人は減る一方で、逆に心が狭く、けちけちした人が増えている。そこから何が得られるのか、これは自分にとって得にならない、などとつねに考えていては、生きることに疲れてしまう。

(5)現状に満足できない。「足るを知る者はつねに楽しくいられる」ということわざが中国にあるが、それを実践できる人が少なくなっている。家を手に入れても、さらに大きな家を求め、仕事に就いてもさらに割の良い仕事を探し、お金を稼いでも、さらに多くのお金を欲する・・・・・・こうした欲望に人々は駆り立てられ、果てのない目標に向かって身を粉にして働くのだ。

(6)相互信頼の欠如。通信手段は発達したが、人々の心のつながりは次第に弱くなっている。現代人は右脳でものを考える傾向が強い。右脳は個人、権力、地位などをつかさどるもので、幸福の感受性は0だ。幸せは左脳で感じるものであるため、暮らしの中の幸福が減ったわけではなく、幸せを感じる能力が低下しているケースが多い。

(7)過度な焦り。住宅購入や子どもの教育、老人介護、それに昇進に対するプレッシャー、友人や同僚との人間関係などが中国人の心理的負担となっている。大都市では老人から若者、子どもに至るまで、気持ちがいらだち落ち着かない心理状態にあり、幸せを心から感じられなくなっている。

「人民網日本語版」2011年2月1日

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