中国国家交通運輸部の馮正霖副部長は10日、「十二五(第12次五カ年計画:2011年--2015年)」期間の全国農村道路の発展目標として、▽2015年までに農村道路の全長を390万メートルに延長する ▽「有路必養(全ての道路を保全する)」をほぼ実現させる▽県道・郷道の危険な橋の改修工事を完成させる ▽農村における貨物・旅客輸送を大々的に発展させる ▽全郷・鎮および建制村(農村の村委員会の管轄村)にバスを開通させる、など各項目を定めたことを発表した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
交通運輸部の李盛霖部長は、政府は今後5年間も引き続き農村道路建設事業に力を入れる方針で、資金投入を削減する予定はないと強調した。国家は今後も資金面での支援を強化し、補助基準も引き上げる計画。 資金の投入対象については、西部地域の建制村でのアスファルト道建設を優先させ、危険な橋の改修工事や安全保障対策工事も推し進める。また、未舗装道路が残る郷・鎮や建制村における農村道路建設、県道・郷道の改修工事、道路の相互接続工事、郷・鎮の旅客ターミナル建設に対する資金投入も強化する。李部長によると、国家からの投入率は3分の一足らずで、残りは各級政府による資金調達で賄われる予定という。各地方政府は、責任主体としての職責履行に努め、地方共財政投入の増加を図る必要がある。李部長は、「今年から、農村道路建設に対する国家の資金投入は、全て財政移転支出方式で行われる。この資金の使途目的は、農村道路建設に限定され、他の用途に流用することは許されない」と話す。
中央政府が過去5年に農村道路建設に投入した資金は計1978億元、年平均増加率は30%。 中央からの資金投入は、地方政府の投入を大きくけん引し、全社会投入総額は5年間で計9500億元、新しく建設・改修された農村道路は全長186万8千キロメートルに達した。このうち、農村道路の新規延長距離は52万7千キロメートル、農村道路の全長は345万キロメートルに達した。(編集KM)
「人民網日本語版」2011年2月11日