中国空軍の国産輸送機が9日、済南遥壁空港を飛び立ち、深刻な干ばつが続く山東、河南、江蘇、安徽4省の上空で、人口降雨作業を実施した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
今回の人工降雨作業は2度にわたり実施され、飛行時間は合わせて約6時間。総面積約5万平方キロメートルを対象に、人工降雨弾を400発以上発射した。作業を担当した済南の空軍航空輸送団は、旧正月休暇を返上し、飛行ルートの確認、気象関連資料の収集・検討、多種パターンの人工降雨実施プラン作成などの事前準備にあたった。
山東省政府人工増雨弁公室の趙健副主任は、「今回の作業実施後、干ばつがかなり酷かった省内の棗庄市やカ沢市で降雪が見られたほか、河南省東部、江蘇省北部、安徽北部各地でも降雪が観測され、干ばつ状況緩和にかなりの効果があった」と語った。
「人民網日本語版」2011年2月11日