広東省衛生庁は11日、深センの1人の新型インフルエンザ重症患者が緊急治療を受けていたが、治療の甲斐なく死亡したことを発表した。専門家は、現在の広東省のインフルエンザ患者の6割が新型インフルエンザに感染しており、重症患者の数は昨年同期より大幅に少ないことを明かし、今後しばらく、広東省のインフルエンザの感染情況は警戒ラインの下で引き続き小幅上昇すると予想した。
広東省衛生庁の発表によると、死亡した患者は55歳の男性で、1月13日に発病し、21日に深セン南山区の人民病院に入院し治療を受けた。入院後に病状が悪化し、24日に新型インフルエンザに感染していることが確認された。深セン市は専門家チームを派遣し立ち会い診察を行い、積極的に治療に取り組んだが、2月9日に患者は死亡した。
広東省疾病コントロールセンター流行病研究所の何剣峰所長は、現在までに広州で重症患者は見つかっていないと発表。過去2年の新型インフルエンザ患者は高齢者や幼児が多かったのに対し、今年の重症患者は50歳から60歳の患者が多い。癌を患っている患者が1人いるほか、重大な基礎疾患を持つ患者はいないという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年2月12日