中国初の「剰男剰女(年頃を過ぎても未婚の男女)」健康状況調査報告が10日、北京で発表された。「剰男剰女」の7割に孤独・さびしさ・焦りなどマイナス情緒があることが判明した。「京華時報」が伝えた。
今回の調査は40以上の機構およびメディアが共催、4カ月間に及び、有効回答16万570通が集まった。広東、上海、深セン、北京、重慶の参加者が上位5地区、全体の47.2%を占めた。回答者は27-35歳が最も多く、総数の90.2%、男女比はほぼ同じ。中華全国婦女連合会(全国婦連)が定めた「剰男剰女」の基準は、男性30歳、女性27歳。
「剰男剰女」の30%は最適な出産期を逃している。北京市健康保障協会の韓小紅・会長は、女性の出産に最も適した年齢は25-30歳の間で、過度な晩婚、遅い育児は女性の心身の健康に不利であり、さらに次世代の健康育成に脅威を与えると語っている。
長期にわたり単身である人は経済的、また世論など多くの方面からプレッシャーを受けやすい。今回の調査では、「情緒的に楽しい」はわずか25%、「孤独・さびしさ・焦りなどマイナス情緒」が75%を占め、うち「孤独・さびしさ」が最も多く、22.2%に達した。
北京在住の「剰男剰女」の半数近くは毎日8-10時間働き、10-12時間勤務する人は20%。回答者の半数は1カ月の間に5日連続(あるいは累計)で睡眠が5時間未満で、10%の人は6-10日に上っている。睡眠不足の理由には、インターネット、習慣性寝不足、夜更かしなどよりも残業が上回り、心理的プレッシャーが占める比率が最大で、36%に達した。
「人民網日本語版」2011年2月11日