香港公民教育委員会が16日に発表した調査報告によると、調査対象者の64.5%が、「国家に対する認識と理解が5年前より高まった」と答え、「国家帰属意識が以前より高まった」とした人は35%を上回った。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
同委員会は、香港における各種国民教育普及活動に対する意見を集める目的で、民昨年6月から9月にかけて、15歳以上の市民3千人を対象に訪問調査を実施した。調査の結果、国民教育普及活動によって、市民の国家に対する理解がかなり高まったことが判明した。
国民教育普及のための有効な方法について、「テレビ番組やテレビCM」と答えた人は75.5%、「ラジオCM」「大陸部交流団」「テレビのクイズ番組」は軒並み60%以上だった。
「国民教育で最も関心のあるテーマは?」という問いに対し、「国家の発展現況」と回答した香港市民は41.3%、「中華文化」が40.1%。
同委員会傘下の国民教育チームを取りまとめる陳仲尼氏によると、今後、調査結果にもとづき、国民教育普及プランの制定を進めていく計画という。このプランには、資源を調達して国情に関する教育テレビ番組を制作する、委員会ウェブサイト内の国情に関するコンテンツを充実させる、公民教育資源センターと共同で国情に関する展覧会や関連職場の公開を行う、などが含まれており、引き続き香港市民に対する国情知識普及に努める方針。
「人民網日本語版」2011年2月17日