「新世代農民工」約1億人 中国
「新世代農民工」約1億人 中国。 中華全国総工会（全総）は20日、新世代農民工（出稼ぎ労働者）に関する調査報告を発表した…
タグ： 出稼ぎ労働者,新世代,農民工
中華全国総工会（全総）は20日、新世代農民工（出稼ぎ労働者）に関する調査報告を発表した。報告は新世代農民工の特徴、直面する課題を反映、その発展への支援対策を提案している。新世代農民工らは従来の農民工と同じ問題に面しているほか、自身の新たな特徴と新たな要求も有している。
「新世代農民工」とは、主に「80後（1980年代生まれ）」以降の農民工を指す。現在国内で出稼ぎに出ている農民工1億5千万人のうち、新世代農民工は約1億人（60％）。
昨年5-6月、全総研究室は全国25都市（区）の労組のある1千社にアンケート調査を行った。有効回答4453通のうち、新世代農民工は2711人、従来の農民工は1742人、新世代農民工の割合は60.9％となり、この数字は国家統計局のデータ（61.6％）にほぼ一致、今回の調査のサンプリング精度が高く、新世代農民工の客観的状況を基本的に反映していることを示している。
新世代農民工はおしなべて学歴が高く、専門技能にやや欠けており、高卒以上の学歴は67.2％、従来の農民工を18.2ポイント上回った。高学歴ではあるものの、受けた教育の内容をみると、ほとんど（62.5％）の新世代農民工は義務教育あるいは普通高校段階にとどまっており、専門技術教育（中等専門学校、中等技術学校、職業高等専門学校、短大）を受けた割合は4割にも満たない（37.5％）。
従来の農民工に比べ、新世代農民工の過半数は未婚で、人生経験は豊かでない。20-30歳の新世代農民工の59.9％は未婚、39.5％には配偶者がいる一方、従来の農民工の既婚者は93％に上り、新世代を53.5ポイント上回っている。
新世代農民工の多くは東部、沿海部で働き、出稼ぎに出て出世したいという願望は極めて強い。7割（70.9％）の新世代農民工は東部で、3分の4以上（76.2％）は沿海部都市で就業、いずれも農民工全体の水準を超えている。
8割以上（81.7％）の新世代農民工は二次産業、2割近く（18％）は三次産業に就いている。雇用企業の所有制登録登記類別では、新世代農民工は非公有制企業への集積度が高く（84.3％）、従来の農民工を12.2ポイント上回った。
「人民網日本語版」2011年2月21日
「中国網日本語版（チャイナネット）」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
コメント数:0最新コメント
一覧同コラムの最新記事
