清華大学、中国科技大学、上海交通大学など中国の名門校7校は共同で19日午前9時、自主学生募集試験を全国各地の33都市で同時に実施、受験者10万人以上のうち6万人以上が予備審査を通過し試験に参加した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
今回の試験と同様に、北京大学、北京航空航天大学など13の大学が今月20日に共通試験を行ったほか、北京理工大学、天津大学など8校も26日に自主学生募集試験を全国各地で行う。これまでに中国国内では自主学生募集資格を有する80校以上の大学の半数近くが共同自主学生募集試験を実施、多くの名門校が共通試験により「高考(全国統一大学入試)」改革を後押しし、これまでの「高考」の「点数主義」の局限性を打破する狙いだ。
清華大学学生募集弁公室の于涵・主任は、選考試験の重点は受験生が大量のトレーニングを経て会得した解答力ではなく、知識の総合運用による新たな潜在的素質の発掘であり、とりわけ受験生の創造力、想像力、鑑賞能力、学習能力をみると語っている。試験内容は現行の高校教学大綱を参照に、大綱で得られる知識を超えない水準を主な考査目標とするが、その難度と革新性は「高考」よりも高レベルが求められる。
中国では2003年に自主学生募集改革試行が大規模に始まって以来、大学による自主学生募集は主に各校独自の試験による学生採用方式で行われている。昨年には清華大学など5校が初めての「5校共通試験」を実施、統一された問題により、試験成績は各校で相互に認められた。また昨年末には中国人民大学と浙江大学も「5校共通試験」への加盟を発表した。
さらに清華大学に並ぶ中国随一の名門・北京大学は北京師範大学、南開大学、復旦大学などと共に13校が参加する自主学生募集試験「連盟」を誕生させた。北京理工大学、天津大学など8校の理工系大学の「連盟」も生まれ、現在国内には三大「連盟」がある。(編集HT)
「人民網日本語版」2011年2月21日