全国就業業務座談会が22日、北京で開催された。大卒予定者にとって就職活動の大切な時期である現在、北京では今月だけでも就職説明会が50回開かれる。「履歴書ではなく、面接に力を入れます」。市内のある大卒予定者は就活への焦りをうかがわせる。「光明日報」が伝えた。
しかしながら数年来、大卒者の数が急激に増加する中、就職難はさらに深刻になっている。今回の座談会によると、昨年の大卒予定者は2001年の6倍、来年には660万人、「第12次5カ年計画:十二五(2011-2015年)」期間内には約700万人となる。
人力資源・社会保障部(人社部)就業促進司の尹建コン・副巡視員は、過去2年の状況から、大卒者の就職に新たなトレンドが生まれていると語る。
「大卒者の就職と職業選択は堅実になりつつある」。尹副巡視員は「昨年、人社部と教育部は大卒者の就業業務について大規模な調査研究を行った結果、過去2年のほとんどの大卒者は中小企業に就職、また中西部へ就職する学生の割合も徐々に上がっていることが分かった」と述べる。
学歴別では、初回就職率は院生が最高、四大生が若干低く、高等職業専門学校が最低。専攻別就職率では、工学系が高く、理科系および文学・歴史・哲学系が低い。学校別就職率は、重点大学が高く、普通本科(一般四大)、独立学院(民間資本四大)が低い。
一部の大卒者には依然、自分が大都市の中の「漂族(故郷から離れて就職する学生達)」「アリ族(共同生活をする低所得者)」となり、不本意にも地方都市や基礎的産業で就職するのではという心理が存在している。多くの大卒者は今も機関事業単位や国有企業への就職、そして経済が発達した大中都市での就職・生活を望んでおり、中西部地区、都市・農村の基礎的産業、中小企業への就職に対する積極性は高くない。
*コン:「方方」の下に「土」
「人民網日本語版」2011年2月23日