黒竜江省の杜家毫・副省長は22日、中ロ両国政府は黒瞎子島を共同開発し、相互ビザ免除地区の建設にすでに合意したと語った。「中国新聞社」が伝えた。
同日、外資系銀行20行が黒竜江省を視察、「黒竜江省・外資系銀行協力懇談会」に参加した。杜副省長は懇談会で黒竜江省の経済発展状況を紹介、黒竜江とロシアは3千キロメートル以上接しており、黒竜江の対ロ貿易は全国の5分の1を占め、綏芬河港は中国にとって対ロ辺境貿易の重要な港と述べた。
黒瞎子島は中ロ極東の黒竜江、ウスリー川の合流地点に位置し、面積300平方キロメートル以上。2004年に締結された「中ロ国境東側補充協定」によれば、黒瞎子島をふたつに分け、西側の中国寄りの島しょ半分を中国所有とする。2008年、中ロ両国は黒瞎子島で「中ロ国境碑建立式典」を行い、4300キロメートル以上に及ぶ中ロ極東部国境が最終的に確定した。
黒瞎子島の国境確定後、ただちに島の保護開発が広い関心を集めた。昨年11月23日、中国とロシアは共同で、中ロ総理第15回定期会談連合公報を発表、「双方は今後共に、黒瞎子島に対する総合開発を行う」とした。
黒瞎子島の国境が確定された際、中国に帰属する地域は基本的に未開発の自然状態だった。黒竜江省が制定した黒瞎子島保護開発計画によると、黒瞎子島の開発は今後、生態保護、港湾ルート、観光レジャー、商業貿易流通の四大機能に重点を置き、ロシアと共同開発、黒瞎子島を中ロ協力の模範とする。
「人民網日本語版」2011年2月23日