中国共産党中央と国務院の力強い指揮のもと、国内各部門、軍隊、海外駐在大使館、地方政府、現地中国資本企業の共同努力により、北京時間3月2日23時10分、中国に帰国を希望している在リビア中国人計3万5860人が全て、リビアからの脱出を終えた。中国政府による在リビア中国人脱出措置の第一段階が成功裏に完了した。
国務院在リビア中国人脱出応急対策部のメンバーである外交部の宋涛副部長は、2日に行われた記者会見で、「今回の措置は、新中国設立後、最大規模の在外中国人の脱出となった。情況は極めて複雑で、規模も過去に例を見ないほど大きく、初めての大挑戦だった」と話した。胡錦涛総書記と温家宝総理は、在リビア中国人の安否を絶えず気にかけ、最初の大事な時期に各種重要指示を出した。国務院は迅速に応急対策部を立ち上げ、統一的な共同対策を強く打ち出したことが功を奏し、10日も経たずに全員の脱出完了が実現した。
宋副部長はまた、関連諸国が中国政府による脱出措置に様々な便宜を図り、惜しみない協力を提供してくれた事に対し、敬意と感謝の意を示した。中国は、脱出支援の過程で、国際人道主義の義務履行精神に基づき、可能な限りの援助を行い、12か国 1200人のリビア脱出も援助した。
宋副部長によると、リビアを脱出した中国人のうち2万745人がすでに帰国したという。中国政府は引き続きチャーター機を手配し、第三国で一時避難している中国人を早急に迎えに行く予定。
「人民網日本語版」2011年3月4日