中華全国総工会(中国全国労働組合)の張世平副主席は7日、総工会女性労働者就労に関する特別テーマ記者会見において、「女性農民工(農村から都市に出て働く臨時就労者)は、我が国の女性労働者の重要な構成要素となった」と語った。7日付「中国新聞社(北京)」が伝えた。
張副主席の発言内容は以下の通り。
2010年9月末の時点で、総工会加盟企業で働く女性農民工は3420万人に達し、全女性従業員の36.8%を占めた。特に、改革開放(1978年)後に生まれた「新生代女性農民工」の増加が際立っている。
女性労働者の数は、急増が続いている。2010年10月の時点で、全国の女性労働者数は1億3700万人に達し、労働者総数の42.6%を占め、経済社会の発展を推進する上で無くてはならない重要パワーとなった。
この中でも、女性農民工は、女性労働者の重要構成要素となっている。国内工業化・都市化プロセスの加速に伴い、多数の女性農民工が都市部に移り住み、非農業産業の各業界に分布している。
一部の女性労働者が生活面での圧力によって大きな心理的ストレスを受けていることは見逃すべきではない。女性労働者は家庭・社会両方で多くの役割を担い、忙しい仕事や家事から生じる負担は、男性労働者よりはるかに重い。新生代農民工には、この傾向がより顕著に現れている。調査によると、仕事中にストレスを感じる女性労働者は、回答者全体の69%を占めた。また、27%が、家庭の経済状況と子供の教育の両方から圧力を受けていると答えた。このような心理的圧迫が引き金となり、女性労働者が事件を起こすケースも度々ある。
中華全国総工会女性労働者委員会は今年3月、国内31省(自治区・直轄市)を対象とした女性労働者に対する「関愛行動」活動をスタートさせた。各種困難を抱える女性労働者に向けた各級サポートセンターが日常的支援を実施し、それでも改善が見られない特別貧困家庭の女性労働者(農民工を含む)については、心理的ケアを含む特別サポートを行う。
「人民網日本語版」2011年3月8日