2010年最後の日、湖南省の永州市出身の馮新生(仮名)さんは肝臓、すい臓、脾臓、胃、十二指腸、小腸、結腸と虫垂の8つの臓器を移植する手術を受けた。これほど大掛かりな臓器移植手術はアジアで2例目で、欧米でもまだ数例しかない。
「1日生きるたびに、奇跡を作り出している」。術後2カ月が経った馮新生さんの担当医は、「関連の資料によると、アジアですべての腹腔を移植した患者は最長でも約1カ月しか生きていないが、馮新生さんは手術から67日が経ち、奇跡を作りだした」と話す。
手術後も日常生活は自分でできる
馮新生さんは毎日廊下を歩き、顔を洗い、口をすすぎ、トイレに行くなど、日常生活はすべて自分でしている。
担当医の賀志軍教授によると、馮新生さんはすでに静脈栄養法で栄養を補給する必要はなく、自分で食事し代謝性要求を満たすことができる。順調にいけば、3-6カ月で退院でき、半年から1年でほぼ安定するという。
患者は一生薬を手放せない
しかし、臓器移植患者は抵抗力が弱く、感染の確率が普通の人より高いため、一生薬を手放すことはできない。賀志軍教授によると、安定した状態で、馮新生さんは静脈注射を毎日しなければならない。小腸を移植したため、微量元素の吸収がやや難しく、主にビタミンなどの微量元素を補充する必要があるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年3月10日