バービー(Barbie)の初のフラッグショップが満を持して上海にどっしりと腰を下ろしてから2年が経った。
「国際婦人デー(3月8日)」を過ごす間もなく、バービーはいそいそと行ってしまった。3月7日13時頃、バービーの顧客たちはDMを受け取り、「バービーの上海フラッグショップは中国市場でのブランドの宣伝という任務を終えたため、営業を停止する」ことを知った。2009年3月7日、フラッグショップが中国で威勢よくオープンしてから丁度2年後のことだった。
バービーを販売するアメリカの玩具メーカーマテル社によると、「フラッグショップは永続的に営業停止するが、国内のその他の専門販売コーナーに影響を与えることはなく、通常通り販売を行なう」と述べた。多くのネットユーザーが店内の写真などをネットにアップし、フラッグショップの閉店を惜しんだ。
中国市場の消費力は大きく、アップルがこれほど中国で爆発的に売れているのに、バービーはなぜ挫折してしまったのか。スイス系アウトレットモール・フォックスタウン(FOXTOWN)上海持株会社の陸強CEOは、「現地の消費者の好みに対する調査が甘かった。バービーは中国に進出してから、ずっとその地位を上手く確立できずにいた。中国の子ども向けの産業市場ではアニメキャラクターが割りと人気で、バービーのキャラクターは少し大人っぽすぎたのだろう。ここ数年の玩具市場を見ると、『灰太狼』のような面白可笑しなキャラクターが国内市場の親と子どもの好みに合うようだ」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年3月10日