英紙デイリー・メールは、日本は1986年のチェルノブイリ原子力発電所事故以来世界で最も深刻な原発事故に直面していると伝えた。今回の事故は、日本で放射能汚染が懸念されるだけでなく、爆発によって放射性物質を含む埃が米国にまで飛来してくる「可能性がある」との見方を米専門家は示している。
日本政府は、15日に爆発した福島第一原子力発電所2号機で、爆発による破壊が想像よりも深刻だったことを認めた。これを受け、日米両国の専門家は人類の健康への懸念を募らせている。米国原子力規制委員会(NRC)が、日本で起きた爆発によって放射能が米国に到達する「可能性がある」ことを認めたことから、カリフォルニア州は現在、密に情勢に注目している。
2号機で爆発があった後、政府はできる限り今回の爆発による影響を表沙汰にしないよう努めていたが、専門家が爆発によって原子炉を制御する装置が破壊され、すでに状況をコントロールできなくなっていると指摘した。
今回の原発事故は1979年のスリーマイル島(米国)の事故より深刻だが、まだチェルノブイリの事故ほどではないとされている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年3月16日