中国衛生部解説:放射能事故発生後の応急処置

中国衛生部解説:放射能事故発生後の応急処置

タグ: 放射能,東日本大震災,原子力発電所,健康被害,被爆

発信時間: 2011-03-16 14:13:13 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

日本の東日本大震災により、原子力発電所で事故が多発し、放射性物質の問題は中国国民の注目を集めている。衛生部のネットサイトは15日、「放射能事故の健康被害に関する回答」を発表した。回答では、「全身の浴びる放射能が1グレイ(Gy:放射線の強さを示す単位)を超えた場合、人は被爆し、放射能による病気や健康被害が発生する。しかし、原発事故によって発生した放射能を帯びた灰、煙が遠く離れた場所に運ばれた場合は、放射線の量はそれほど大きい値にはならないだろう」と説明している。

放射性物質漏洩の事故が起きたら、まず、信用できる情報を得ることが大事である。政府の決定や通知を把握する必要がる。決してデマや噂を信じてはいけない。また、すぐに自分の身を守る対策を取るべきである。建物の中に避難し、窓を密閉し、喚起設備を全て切る。政府の指示に従って団体行動を取り、秩序を保って避難を行なうことが大切だ。放射性物質が散布した場合は、向かい風に当たらないように、風向きと反対側に逃げ、建物に避難する必要がある。呼吸の安全性を保つために、濡らしたタオルや布で口と鼻を覆い、放射性物質を吸い込むのを防がなくてはいけない。また、汚染された食品や水を口にしてはいけない。

原発事故が起きた際は、落ち着いて行動し、冷静さを失ってはいけない。放射能が散布されると、放射性ヨウ素が体内に入ってしまい、内臓器官が被爆し、甲状腺がんなどの発症リスクが高まる。同時に安定ヨウ素剤を服用すれば、甲状腺に放射性ヨウ素がとどまることを90%阻止することができる。放射性ヨウ素が体内に入ってから1時間後に安定ヨウ素剤を服用すれば、甲状腺の放射性ヨウ素の吸収を半減できる。成人の服用量は100ミリグラム、妊婦・3~12歳児の服用量は50ミリグラム、2歳以下の幼児の服用量は25ミリグラムが適当だ。

放射能は人体に危害を及ぼすが、吸収量が多くなければ、我々は新陳代謝により、損失を受けた細胞や器官は再生することができる。

放射性物質を防ぐ「特別メニュー」

野菜:にんじん・もやし・トマト・昆布・キャベツを多く食べ、ビタミンを吸収する。

肉:肉の赤身・内臓を多く食べ、脂肪を避け、植物性油を取り入れるようにする。

飲み物:緑茶・はちみつ水を多く飲む。

また、ミネラルを多く取り入れるようにする。ミネラルを多く含むメニューを取り入れる(特に食塩など)と、水を多く飲むようになり、放射性物質は尿や便とともに排出され、内臓への損害は軽減される。

「中国網日本語版(チャイナネット)」  2011年3月16日

 

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