中国衛生部は6日、北京、天津、河南省などの屋外栽培されたほうれん草から放射性ヨウ素131が検出されたと発表した。実験で、水で洗い流すことによって、野菜の表面についた放射性物質を効果的に減らせることが実証されている。食品に含まれる微量の放射性物質は健康に害はなく、防護対策をとる必要はないという。
雨量が少なかったため放射性物質がほうれん草の表面に残った
衛生部の説明によると、大気中の放射性物質は最終的に地面に沈降する。中国国内の大気中に含まれる放射性物質の濃度は極めて低く、沈降するため、野菜に残った放射性物質を検出するのは一般的に難しい。近ごろ、北京などの地域で少量の雨が降り、放射性物質の沈降が速まった。さらに、雨量が少なかったため、これらの物質はほうれん草の表面に残り、微量の放射性ヨウ素131が検出された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年4月7日