北京市消費者協会がこのほど行った比較テストで、ZARA、マルボロ・クラシック、ハッシュ・パピーなどの有名ファッションブランドが品質のブラックリストに入れられた。ZARAがブラックリスト入りしたのは、2009年8月以降7回目となる。現時点で、ZARAは問題の製品の返品や交換を行っていない。
北京市消費者協会によると、西単大悦城で購入した颯拉商業(北京)有限会社の生産・販売のモロッコ製ZARAカジュアルパンツのサンプルの素材表記に問題が見つかった。綿75%と表記された商品を検査すると実際は68.2%で、羊毛20%と表記された商品は実際はわずか10.6%だった。そのほか、ZARA、マルボロ・クラシックなど16件のサンプルに色あせしやすいなどの問題があることがわかった。
ZARAは2年で7回「ブラックリスト」入り
2006年に中国市場に進出してから、ZARAはスピーディ、多品種少量生産、製造・販売一体型の効率的経営でホワイトカラーやファッション界に支持されてきたが、品質問題が絶えない。ZARAはここ数年、各地の商工業、品質検査部門の不合格製品のリストによく登場している。統計によると、2009年8月以降、ZARAから少なくとも7回品質問題が見つかっている。
ZARAが北京市消費者協会の「ブラックリスト」入りしたのは今回で3回目となる。2009年12月、北京市消費者協会の検査でZARAのアウターの綿量が不合格であることがわかり、2010年末にも別のアウターで同様の問題が見つかった。
消費者の抵抗感高まる
多くの消費者は、ZARAの品質は中国と海外で差があると指摘する。あるネットユーザーは、「パリのZARAの質は中国のより遥かによい」と話す。
あるウェブサイトが行ったZARAの品質問題に関する調査では、34.5%の消費者がZARAの品質は国内外で差があり、中国のZARAの製品の質は海外より劣ると回答した。
前回と同様に、品質問題が見つかったZARAは沈黙を続けている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年4月12日