仕事の負担が重く、運動時間が短いほど、健康に深刻な支障をきたす。中国医師協会は13日、北京で健康問題が深刻な10大業界の調査結果を発表した。結果によると、調査に応じた30余りの業界に従事する人たちに異なる程度の健康問題が見られ、製造、金融、教育、メディア、法律業がトップ5を占めた。
研究者は様々な業界の人を対象に、勤務状況、生活スタイル、精神状態、健康理念などの面から調査を行い、慈銘健康診断グループと協力して全国300万人以上の健康診断データを分析した。
調査はIT、銀行、証券など30以上の業界を対象に行われ、コレステロール値の異常、脂肪肝、肥満、高血圧、高血糖、肝機能の異常などの指標を比較したところ、制造業、金融業、教育業に携わる人の健康問題が最も深刻であることがわかった。続いて、健康診断で異常が多く見つかった業種は、4位から順にメディア、法律、IT、交通運輸、広告、日用消費財、不動産業となっている。
発生の多い健康問題上位10位は、コレステロール値の異常、腰椎の異常、肥満、ピロリ菌陽性、尿酸値の上昇、肝機能の異常、脂肪肝、胆嚢の病気、高血圧、高血糖。うち、コレステロール値の異常は、様々な業界で発生率が46.83%に達している。
中国都市健康状況大調査組織委員会の韓小紅主席によると、健康問題が生じる主な原因は4つある。まず、負担の重い勤務だ。7割の人が勤務時間8時間を超え、6割の人が週休2日でなく、3割の人が残業しなければならず、しかも残業時間は長い。次に運動不足で、社会人の半分が運動しない。3つ目は偏った食事で、肉類や塩辛い食べ物を好み、野菜が不足していることも高血圧、高血糖、コレステロール値の異常を引き起こす原因となっている。最後に、健康意識が不足していることで、3割の人が健康診断を全く受けない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年4月14日