▽距離の黄金律:1杯のスープの距離
この距離とは、双方の実家との距離感を指す。現代の若者は新人類で、自分で料理を作ることもできず、家の掃除もあまりしない。また年配者に一日中そばにいられるのも望まない。結婚生活をチェックされているように感じるからだ。しかし今は皆一人っ子。両親が時に軽い病気にかかった時など、面倒を見る必要がある。
よって、遠すぎてもいけない。最適の距離は、両親がスープを作り、持ってきても温かいうちに飲むことができる「1杯のスープの距離」だ。
▽心理の黄金律:ほどよい甘さのプライバシー
婚姻で最も避けたいのが同じベッドで違う夢を見ること。ほとんどの夫婦はこれが理由で摩擦となる。新婚時には一時も離れないと望んだのに、結婚後には、友人と飲みに出かけて騒ぐことがかなわぬ願いになっていることに気付く。連絡が1時間取れないと大騒ぎとなり、互いの猜疑心が愛情をすり減らしていく。
「婚姻とは砂を握るようなもの。強く握るほど、砂は早く漏れてゆく」とはよく言ったものだ。また、こんな歌もある。「私はほどよい甘さの主義を保ちたい。愛情はほどほど、ちょっと間隔があっていい。お互いに呼吸ができるから」。ほどよい甘さの主義、つまり双方に少しばかりの自分の空間があり、各々にプライバシーがあるのだ。
「人民網日本語版」2011年4月22日